コミュニケーション能力とは?
投稿日:2023年11月7日 / 最終更新日:2024年8月20日
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私たちトレーナー協会は、
コミュニケーションを『人』の在り方そのものと考えています。
あの20世紀最高の知の巨人
人間の自己実現を説いた
ピーター.F.ドラッカー氏も同じようなメッセージを残しています。
『人』の在り方とは、人の本質と向き合える能力です。
それを「人間力」と言います。
そして、本質と向き合あえる人間力は、
関わる人々を自己実現に導く最高の能力です。
人間力とはまさに、社会で求められるコミュニケーション能力の言い換えとも言えるのです。
それでは、どのようにすれば自分とまわりを自己実現に導く、
コミュニケーション能力を身につけ、高めることができるのでしょうか?
それには、まず現状を正しく知る必要があります。
なぜならば、長い間、間違ったトレーニングが行われているからです。
それでは、最初にその証拠をご覧ください。
不思議!10年以上変わらない現実。
企業が人材採用に求める能力のトップは、相変わらずコミュニケーション。
毎年、話題になります。
日本経団連のアンケートでは、
企業が人材採用時に最も重視する要素として、
2004年から連続で「コミュニケーション能力」が第1位です。
不思議ですね。
変わらないのです。
この、求められる能力が10年も変わらない現状から、
次のことが言えると思いませんか?
新入社員にもコミュニケーションの研修は必要でしょう。
けれども、
受け入れる側にこそ必要なのではないでしょうか?
受け入れる側が変わらないから、
10年以上も求められるテーマが変わらないのです。
私たちトレーナー協会では、現状を次のように考えています。
・これまでのコミュニケーション力を向上させるやり方では限界がある
・新人を受け入れる側にもコミュニケーショントレーニングの必要がある
・新人たちには、問題を成長の機会ととらえて自分で乗り越えていくトレーニングが必要
長い間、社会から求められている能力が、
「コミュニケーション能力」であり続ける一番の理由。
それは、社員として入社する側にばかり問題があるのではなく、
受け入れる側にも大きなテーマがあるのです。
時代が変わった今、
入社する側、そして、受け入れる側、どちらにもテーマがあり、
どちらにも時代に合わせた研修が必要なのではないでしょうか?
これまでのコミュニケーション能力向上のやり方では限界がある
10年以上も上手くいっていない今のやり方は、
いつまで続けられるのでしょうか?
多分、これからも当分変わらないでしょう。
なぜならば、古くからのコミュニケーション研修会社は、
変わらない方が楽です。
そして、安くない費用をかけて、
役に立たない研修を繰り返していた担当者も責任を負わずに済みます。
これが現状なのです。
一部にしか役立てられないコーチング研修を繰り返し、
まわりとの距離が離れていくことに気づかないリーダー層。
「叱り方」「褒め方」に明け暮れる中間管理職と管理職。
そして、
うわべの「聞き方」「話し方」を新入社員に教えることが、
コミュニケーション研修と勘違いしている…
もちろんよく誤解されるように、「自己PR」の能力を鍛えるのも違います。
この20年、コミュニケーション研修の現状はまったくと言っていいほど、
変わっていないのです。
これでは、企業が求める人材の能力が変わらなくても仕方がないのです。
失礼な表現になりますがお許しください。
多くの方は気づきませんが、
上から目線で物事を考える方に好まれるコミュニケーションスキルが、
叱り方、
ほめ方です。
もし「叱り方」「褒め方」が上から目線であることに疑問があるなら、
尊敬する方の嫌な部分を叱ったり、
尊敬する方の良い部分を褒めたりしてみてください。
尊敬する相手を叱ることには抵抗を感じるし、
褒めれば「ゴマスリ」と受け取られかねません。
そして、「質問力」を代表するコミュニケーションスキルがコーチングです。
ところが、コーチングが組織内で機能しないことは、
私たちの世界では当然の認識になっています。
なぜならば、一般的にコーチングは、
やる気の高い方に機能するからです。
そして、コーチングが一部にしか機能しない現実に彼らの多くは、
「コーチングはやる気のある相手にしか機能しない」と
胸を張って主張しているのです。
「コミュニケーションの目的の一つは相手をやる気にさせること」なのに、
これでは、コーチングが役に立たないと自ら宣言しているようなものです。
叱り方、褒め方、質問力、コーチングが不要なのではありません。
それ以上に、もっと大切なスキルがあるのです。
それに気づかないのです。
いいえ、その技術を知らないのかもしれません。
なぜならば、求められているコミュニケーション能力は、
これまで全くと言っていい程、学ぶ機会がなかったからです。
それは、求められている能力の一つが、
相手の意欲を引き出すことだからです。
そして、この能力は企業でいえば、
新入社員が求められるものではありません。
受け入れる側が持っていなければならない能力です。
そして、それこそが自分とまわりの自己実現を援助する力となるのです。
ピーター・ドラッカー氏が記したように、
知識社会になりました。
時代の移り変わりとともに価値観の多様性が尊重されるポストモダンの時代です。
私たちは関わる者たちをパートナーとして受け入れます。
そして、彼らの自己実現を援助するのであれば、
叱る、褒める、質問力のトレーニングよりも、
もっと大切なコミュニケーションスキルがあるのです。
叱り方、褒め方、質問力、コーチングは重要なテクニックです。
しかし、それだけでは自己実現を援助することは出来ないのです。
コミュニケーションの目的が自己実現であれば、
リーダーたちは、
まわりにもっと気づいてほしい、
成長してほしい
やる気を出してほしい
自立してほしいと思うのではありませんか?
今の社会に必要なコミュニケーションを学びましょう。
時代に合ったスキルを身につけましょう。
今の社会に必要なコミュニケーションを学びましょう。時代に合ったスキルを身につけましょう。
2021年に総務省の発表した令和3年版情報通信白書によると、
コミュニケーション手段としてのインターネット利用時間は
10代、20代若い世代を中心に増えており、
特にインターネット利用の時間が多いことがわかっています。
最新の令和3年度版の調査では、平日について「インターネット利用」の平均利用時間が、
初めて「テレビ(リアルタイム)視聴」を上回る結果となりました。
このように、コミュニケーションの形は時代によって大きく変化しています。
「在り方」「人間力」が問われる時代から『深化の時代へ』
分野を超えてコミュニケーション能力が求められています。
それは、
私たちの講座・セミナー・研修に参加された方々の多様さが教えてくれます。
人材開発、能力開発、教育、福祉、医療などの分野。
また、専門分野で活躍する方。
家族のリーダー的な存在である主婦。
これから社会に旅立つ学生までもが、
コミュニケーション能力の向上に真剣に取り組んでいます。
そして、
その力の違いは大きく成果を左右します。
なぜならば、
コミュニケーションの力とは、
その人の「在り方」そのものであり「人間力」だからです。
例えば、
「子どもが言うことを聞かないから、つい怒鳴ってしまう」というテーマで、
学びに来たお母さんがいました。
この様なテーマを持つ方は少なくはありません。
そして、子どもに深い愛情を持って関わるお母さんほど、
このようなテーマと正面から向き合います。
ところで、この問題の本質は、どこにあるのでしょう?
実は、
お母さんの一方的な受け取り方が問題解決を邪魔しているのです。
なぜならば、
子どもは『言うことを聞かない』のではありません。
子どもは『言うことを聞きたくない』のです。
これは問題をお母さんから見た場合と、
子どもから見た時の違いです。
そして、この見方を変える力こそが『人間力』なのです。
お母さんが自分本位の物事の見方ばかりではなく、
子どもの立場でも考え・感じることができる。
コミュニケーションにおいて、
主人公が自分ではなく、
相手を中心にして知覚する力。
この能力こそが『人間力』の大切な側面です。
ですから、どんなにテクニックを学んでも、
「在り方」「人間力」を学ばなければスキルにはなりません。
うわべのテクニックだけでは日常生活さえうまくいきません。
まして、社会で求められるコミュニケーション能力など手に入らないのです。
「社会で求められるコミュニケーションの公式」
そして、時代は「在り方」「人間力」から『深化の時代』へ向かいます。
真剣な方ほどコミュニケーションの大切さに気づいている
まわりとの関係性を大切にする方ほど、
コミュニケーションのテーマに悩むものです。
一つ目は関係性。
二つ目は苦手意識、否定的なテーマの克服。
三つ目は成果と自己実現です。
まず、関係性のテーマは次のとおりです。
- 「成長に貢献したい・・・」
- 「やる気を引き出したい・・・」
- 「もっと、気づいてくれるように育てたい・・・」
- 「より良い関係性を構築したい・・・」
- 「深い信頼関係が構築できるコミュニケーション力を身に付けたい・・・」
- 「(妻、夫、親、子ども、上司、部下、専門家)としての役割と義務を果たしたい・・・」
- 「出会えて良かったという関係を作りたい・・・」
二つ目の苦手意識、否定的なテーマに関しては、
具体的に次のような問題が解決できます。
- 「苦手な相手との関わり方を知りたい・・・」
- 「率直に気持ちや意見を伝える方法を知りたい・・・」
- 「怒りやイライラに対する具体的な対処法を身に付けたい・・・」
- 「失った自信を取り戻したい・・・」
- 「日常生活で起きる『落ち込み』から脱出する方法を知りたい・・・」
- 「コミュニケーションの苦手意識を克服したい・・・」
そして、成果と自己実現です。
- 「専門家としてのスキルアップに役立てたい・・・」
- 「自分とまわりの自己実現に役立てたい・・・」
- 「仕事の生産性や成果を伸ばしたい・・・」
- 「生きる目的などの実存的なテーマを克服したい・・・」
- 「起業、独立、マネジメントで実績を残したい・・・」
- 「『子育てが一段落』『定年後』『キャリアチェンジ』に活かしたい・・・」
- 「まわりに何かを伝えるトレーナーとしての仕事につきたい・・・」
コミュニケーションの力は、
さまざまな場面で必要とされています。
そして、奥深い学びです。
ピーター.F.ドラッカー氏が、
「コミュニケーションとは、組織の在り方そのものである」
と記した重みをヒシヒシと感じます。
組織とは『人』の集まり。
つまり、
「コミュニケーションとは『人』の在り方そのものです」と言えるのです。
だからこそ、
人材開発、能力開発、教育、福祉、医療などの分野を超えて、
様々な方がコミュニケーション能力に注目しているのです。
リーダー的な存在。
そして、
これから社会に旅立つ学生が、
『人』の在り方に真剣に向き合っているのです。
だからこそ『深化の時代』を生きていく力が必要なのです。
『世界中を笑顔』にする
コミュニケーションの力が、
まわりに気づきと可能性を提供します。
コミュニケーションの力は、
豊かで楽しい時間を自ら創り出していく能力なのです。
その力こそが関わる者たちを笑顔にする最高の能力なのです。
それが『世界中が笑顔』になる第一歩です。
私たちはコミュニケーションを学ぶ方が大好きです。
トレーナー協会は、
『人』と真摯に向き合うトレーナーが集まり設立されました。
トレーナー協会は、
自分とまわりの自己実現と真剣に向き合い、
一緒に社会を笑顔にしていく皆様にコミュニケーションを伝えています。
一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会
代表理事