受容と問いかけ
投稿日:2024年2月5日 / 最終更新日:2024年5月28日
受容と問いかけ
カウンセリングやコーチングを
する上で土台になる信頼関係の構築のスキルが
受容+問いかけです。
気持ちは、わからない?
しかし、ここで使われている受容は
「あなたの気持ちわかる」「きっとこうだったのね。」
など受け入れるような言葉ではありません。
なぜならば、受け入れるというのは
多くの場合、無理があるのです。
それは、人それぞれ体験が違うから。
同じような体験をしても、
その時に感じていた感情や表情
考え方、行動は、人それぞれ違うからです。
だから、安易に「あなたの気持ちわかります」などと言ってしまうと
信頼関係が損なわれる危険性があります。
自分ではなくて相手
自分が「わかります。」ではなく
相手から「わかってもらえた!」と言う状態を作るスキルが受容です。
受容のスキルとしては1つが
「オウム返し」と言うスキル。
これは、相手の言ったことを伝え返すスキルです。
「今日は電車できました。」「今日は電車なのですね。」
こんなやりとりがオウム返しになります。
上手に使うには?
オウム返しのポイントは・・・?
出来るだけネガティブなワードは返さないことです。
例えば「彼に振られちゃった」「振られちゃったんだね」
この様な会話だと、余計落ち込んでしまう方がいらっしゃいます。
オウム返しは出来るだけマイナスな言葉にならないようにすると
良いと思います。
「彼に振られちゃった」→「そんな事があったんだね」など
工夫をしながらコミュニケーションをしてみてください。
ねぎらい
受容のもうひとつのスキルが
プロセスリフレーミングです。
日本で言うとねぎらいと言うスキルになります。
先ほどのオウム返しは、相手の言葉とコミュニケーションをする。
プロセスリフレーミングは、背景にコミュニケーションをします。
例えば、子供が「ママ・・・テストの点が悪かったんだ。」と
落ち込んで、見せてきたとします。
子供の背景は、
「見せたら怒られるかな。」
「お母さん、残念な顔するかな」
「見せたくないな」こんな気持ちがあるのだと思います。
そして、言葉に出ていない気持ちを感じ取り
コミュニケーションをすると・・・
「言いづらかったね。」「正直に言ってくれたから嬉しいよ。」
この様な言葉がプロセスリフレーミングといいます。
相手を安心させる言葉が受容です。
こういった言葉がかけられると
「わかってもらえた」という気持ちが出て
本音で向き合うことができます。
カウンセリングやコーチングでも
クライアントが「わかってくれた!」と思うまで
問いかけをしても本音での会話は難しいでしょう。
大切なのはしっかりとした受容を使い
信頼関係を構築することです。