人を変えるコミュニケーションとは?
投稿日:2025年4月28日 / 最終更新日:2025年4月28日
「本当に知られるに値することは、人を素晴らしい人に変えることである」
──P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』より
変わろうと試みる。
そして、
そのときに変わった気になる。
だけれど、数日?
数十分?
数分?
その呪縛から解ける。
「何が変わったのか?」
「これでいいのか?」
とまた悩む…
それは、変わっていない。
だって、変わったら『悩む』ことがなくなる。
『悩む』ことをしている間は、
変わったことにはならない。
人を素晴らしい人に変えるとは?
まわりを変える?
どう変えるのか?
そもそも、まわりを変えることはできるのか?
もちろん、できる。
そういう経験を、
ずーっとしてきた。
もちろん、変わらない人もいる。
しかし、変わることを知らない人は、
変わらない。
当たり前のことを騙っちゃった。
ウソだよね。
さて、
「変わるとは?どういうことなのか?」
それをわからない人を変えることはできないじゃないか!と伝えた。
ご自身が変わった。
そんな経験があるだろうか?
「あるよ!」私は「あるよ!」
まわりにもたくさんいるよ!
どうやって変えるのか?
「コミュニケーションが絶大な威力を発揮した場合には、
受け手の人格、価値観、信条、野心などを根こそぎ変える。」
P.F.ドラッカー
まわりを変える。
自分を変える。
その一つの方法がコミュニケーション。
20世紀最高の知の巨人。
P.F.ドラッカー氏の残したスキルを紹介しましょう。
まず、「コミュニケーションとは何か?」
それは、自分以外の人との関わり方。
だから、コミュニケーションとは他人との関わり方なんだ。
異論のある方は、
その感覚を持ったままでかまわない。
だけれど、まわりと自分を変える試みをしたいのであれば、
知の巨人の知恵を拝借することを試してもいいんじゃないだろうか?
だって、「…価値観、信条、野心などを根こそぎ変える。」
だぜ!
そうそう。
どうやって変えるのか?
そこで、簡単にコミュニケーションで使う道具を整理しよう。
それは、『言葉』。
そして、『言葉』には、代表的な3つの要素があります。
一つ目が『言語としての機能』だ。
それは、言葉で情報を伝えることだね。
「おはようございます」と挨拶すれば、
相手から「おはようございます」と返ってくるでしょ!
友だちから「明日、雨、降るらしいよ…」と言われたら、
「そうか?傘を持っていくか?」と反応する。
この他にも言語的な要素はある。
だけれど、情報としての機能だけでも詳しく解説すると、
イーッパイになるから止めておくね。
二つ目が『非言語としての機能』だ。
それは、言語の背景です。
たとえば、さっきの友だちからの言葉。
「明日、雨、降るらしいよ…」。
この言葉の背景には、
友情、思いやり、役立ちたい、親切(お節介?)、性格、人格…
言葉以外にいろいろなものが付いてきているじゃないか!
そう。
私たちは言語的なものだけを伝えることはできないんだ。
言語には、それ以外のものすべてが付いてくるんだ。
そして、三つ目の要素。
これが人を変えることに、もっとも役立つ要素なんだ。
たとえば、
「おはよう」。
ところで、「おはよう」って何だい?
辞書で調べると、「朝、人にあったときのあいさつの言葉」とあるよ。
そこで、「あいさつ」を辞書で調べてみよう。
すると、「人との出会いや別れ、そして様々な場面で、相手への敬意や親切を表明する行為」
「おはよう」って言葉には、
『相手への敬意や親切を表明する行為』が含まれているんだ。
簡単に言えば、
朝から、敬意を示され、親切にされているってことだよ。
だから、私たちはその思いを込めて、
「おはよう」と発語しているのだろうか?
それが大切なんだ。
そう。
言葉の三つ目の要素とは、
『言葉の意味』なんだ。
そして、この言葉の意味だけが普遍なんだ。
言葉の三要素。
言語的な情報、
非言語的なものは相対的なものなんだ。
相対的だからと言って、
価値がないわけではない。
だけれど、普遍的な言葉に出会ったとき、
人は変わるチャンスがあるんだ。
なぜって?
感動するからだ。
普遍的なものとの出会いとは、
感動が証明してくれるんだ。
どうやって普遍的な存在に出会えるのか?
普遍的なものって何か?
たとえば、
桜。
感受性に欠しい私でさえ、
毎年、守谷市みずき野の桜道の出会いを楽しみにしている。
数日で散っちゃうのにね。
でも、何なんだ?
あの感動?
桜が芽吹く前の期待。
満開の桜。
桜吹雪の中。
散ってピンク色に染まった側道。
また、来年と思いを寄せる。
まるで、人生の浮き沈み。
波乱万丈。
それが美しいこと。
奇跡であることを教えててくれているのかな?
普遍的なものとの出会いは、
絵画、
音楽、
映画、
本、
言葉。
たくさんある。
機会が転がっている。
だけれど、
その機会に出会えないと思っている人がいる。
なぜ、日常の機会に目を向けないのか?
奇跡は日常で起きている。
今朝も、
仲間が「おはよう」と言ってくれた。
人を変えるとは、
まず、その人自身が、自分が愛されているという日常に気づくことだ。
愛という中に生きているとき、僥倖を味わえる。
自分の意志や力を超えたところから、たまたま訪れる、奇跡のような幸い。
偶然に得られる幸せが僥倖。
だけれど、
偶然じゃない。
日常に耳をすませば、
いつも、
そこに僥倖があるじゃないか。
常に幸せの中で生きているのに、
より自分らしく生きることなんてできないじゃないか。
人が変わるとは、
より自分らしく生きること。
愛されている自分に気づけないものが、
どうやって、
変われるというのか?
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