人を治す薬は『愛』だけだって、神様が言ってたよ。そして、『愛』という薬は、自分の心の中にあるんだ。
うつ病を告白した大坂なおみさんの勇気と支える者たち
もし、うつ病になったら、「私はうつ病なんです」と告白できますか?
メンタルのテーマを公にすることができますか?
私の場合は、かっこう悪くて、まわりに言えなかった…
家族にも言いづらかった。
父は、私のうつ病を信じてくれなくて、それまで以上に厳しくなった。
仕事では迷惑をかけるので、上司に伝えて休ませてもらったけれど… 友だちに言えなかった。
できるだけ隠しておきたかった。
悲痛な叫び!
「選手の精神的な安定を尊重していないと感じることがよくある。
前に何度も答えた質問をされたり、精神的に揺さぶられる質問をされたりする。
私に疑いを持つ人に対し、自分自身をさらすことはしない」
精一杯だったんだろうな。
大坂なおみさん。
一人の人間です。
グランドスラム大会を勝ってしまったら、その尊厳が守られないのだろうか?
うつ病と告白できたら楽になるけれど、 自尊心がそうさせないんだよね。
心にテーマがあることを知られたくないんだよ。それが一般的な考えじゃないかな?
唯一の条件
大坂さんが2018年からのうつ病を告白した勇気。
そんな状態でもメジャーな大会で勝ったメンタル。
そして、彼女を支えた人たち。
立派だなぁ…
だけれど、そのことをねぎらう人は少ないんだ。
「本当のところ、私は18年の全米オープン以降、
長い間うつ病を患っており、それに対処するのがとても大変だった」
「私を知っている人は、私が内向的であることを分かっているし、
大会で私を見たことがある人は、私がよくヘッドフォンをしていることに気づくはず。
それは社会不安を和らげてくれるから」
こんなことを告白しないと生きていけない社会。
素をさらけ出さないと責められる社会。
自分の色眼鏡でジャッジして、感情を吐き出すことに慣れてしまった社会。
コロナが教えてることって、それじゃないの?
もっと、大切な人に優しくしませんか?
1990年。私はうつ病になりました。私が妻にうつ病を伝えたとき、心と身体が楽になった。
そして、妻が「パパが働けなくなったら、私が支えるから…」
人を治す薬は『愛』だけだって、神様が言ってたよ。
そして、『愛』という薬は、自分の心の中にあるんだ。